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太陽光発電のサンビスタ!特徴やメリット・デメリットまとめ

太陽光発電システムを選ぶ時のポイントは人によって異なりますが、メーカーの信頼度やシェアの順位を判断基準にしている人も多いでしょう。とは言え、専門用語を読み解きながら特徴を把握するのは簡単ではありません。そこで今回は、国内はもちろん世界各国でも高く評価されているシャープのサンビスタについて、一体どんな特徴があるのかメリットとデメリットに分けて詳しくご説明します。

サンビスタってどんな製品?

“1912年に創業して以降、100年以上にわたり日本のモノづくりをリードしてきた国内屈指の老舗電機メーカー「シャープ」。JAXAの認定を受けた国内唯一の太陽電池メーカーとして、180基以上の人工衛星にシャープの太陽電池が搭載されています。そんなシャープが1959年に太陽電池の研究をスタートさせたのは、無限にある太陽光で電気を起こせば計り知れないメリットを多くの人が享受できるはず、という思いからでした。その後、わずか1年で試作品の成功にこぎつけた太陽電池付きのラジオを皮切りに、1976年には世界で初めて太陽電池つき電卓を発売しただけでなく、シャープ製の太陽電池が搭載された実用衛星「うめ」の打ち上げ成功という2大事業を成し遂げているのです。

その後もさまざまな商品で実績を積み上げながらユーザーの信頼を勝ち取ってきたシャープは、初めて太陽電池の研究に着手してから35年後の1994年、培ってきた技術を元に住宅用太陽光発電システム「サンビスタ(SUNVISTA)」の商品化をスタートさせました。家庭用としてはもちろん2,828ヶ所の灯台や39ヶ所のメガソーラー発電所などを含めると国内での設置件数が100万件を超えるほど普及しており、実に国内シェアの3割を占めているのです。ちなみに、2017年と2018年には建築のプロが購読する雑誌として知られる日経アーキテクチュアの太陽光発電関連機器部門で2年連続1位に輝いています。”

【サンビスタのメリット1】安心感がある

“シャープが手掛けている住宅用太陽光発電システム「サンビスタ」の品質は、半世紀以上にもおよぶ研究実績によって裏付けられています。だからこそ、日本国内だけでなく世界でもトップクラスの累計生産を誇っているのでしょう。その普及率は凄まじく、世界各国に出荷された太陽光発電システムを一列に並べると地球約2周分に相当するほどです。アメリカをはじめイギリスやオーストリア、ドイツなどのヨーロッパ圏内でも高いシェアを占めているだけでなく、環境が過酷なモンゴル砂漠地帯でも安定した電力供給に貢献しています。つまり、サンビスタがユーザーに与える安心感は世界基準と言えるでしょう。

なぜサンビスタがこれほどまでに世界各国で認められているのか、その要因として挙げられるのが国際規格よりも厳しい品質試験を行っているという点です。電気工学や電子工学などを扱う国際的な標準化団体IEC規格を取得しているのはもちろん、ドイツの国家規格を策定しているVDEから適合証を取得したシャープ独自の機能評価試験規格QTSSを設け、IEC規格よりも数倍~約10倍も厳しい試験を行っています。その結果、ブラックソーラーシリーズの品質の高さが立証されたうえ、電気・電子・情報分野における世界最大の非営利団体組織IEEEにより長年の商業化と産業化への取り組みが評価され、「IEEE マイルストーン」に認定されたのです。”

【サンビスタのメリット2】システム・モニタサービスがある

“どんなに世界的に信用のあるメーカーであっても、太陽光発電システムが精密な機械なのは事実。まして、ライフラインとも言えるさまざまな家電とリンクして動力となるエネルギーを供給しているのですから、突然の不具合や故障といったトラブルによってユーザーが受ける影響は甚大と言えるでしょう。そこで考案されたのが、設置後の稼働状態を無料で見守ってくれる「システム・モニタサービス」です。10年もしくは15年保証への加入が必須となるものの、モニタリングセンターから各家庭の太陽光発電システムへ定期的にアクセスし、エラーが表示されていないかデータ解析が行われます。

例題として、パワーコンディショナーの不具合を想定してみましょう。稼働状態を監視しているモニタリングセンターがエラー表示を感知すると、ほどなくして担当者からユーザーへ連絡が入り考えられる原因が説明され、派遣されたスタッフによって必要な修理やパーツ交換などが行われます。もちろん、修理費や機器費などはすべて保障に含まれていますのでトラブルの度に費用を支払う必要はありません。また、このシステムは不具合や故障といったトラブルを未然に防ぐためにも有効です。モニタリングセンターでは、各電力量や運転状況を分析したデータ結果から月に1回レポートを作成しています。つまり、ユーザーは自分の太陽光発電システムがどれくらい安定的に発電しているのか、メンテナンスの必要性はないのかWeb上の専用ページで確認できるのです。”

【サンビスタのメリット3】発電効率が良い

“サンビスタは、発電効率を高めるために3つのポイントが工夫されています。第一に、モジュールから得た電力が発電箱で電力変換されてパワーコンディショナーに送られる際、余分な電力消費を避けるためにモジュール自体で最大電力を取り出せるように改良したのです。第二に、発電箱とパワーコンディショナーを一体化させて電力のムダを省くことで、より効率的に稼働できるようになりました。第三に、放熱性が一般的な設定よりも高い温度で運転制御が始まるように設定したことで、たとえ周辺温度が上昇しても運転性能が落ちないように改良したのです。

また、一括管理できるコンディショナーの台数を最大3台までに拡張しているのもサンビスタならではの特徴と言えるでしょう。従来の太陽光発電システムは、増設すると管理が複雑になるのはもちろん設置場所に困るケースも珍しくありませんでした。そこで、一括管理できる台数をあらかじめ3台に拡張することで、たとえ容量の大きいシステムであっても簡単に設備が追加できるようになったのです。自宅に太陽光発電システムを設置する場合、ほとんどの人は事前にどれくらいの電力が得られるかシミュレーションをして想定値を算出するでしょう。とは言え、中には想定よりも得られる電力が少なかったというケースもあり、増設リスクがネックになっていたようです。その点、最初から一括管理できる台数が3台まで想定されているサンビスタなら、不測の事態にも対処しやすいと言えるでしょう。”

【サンビスタのメリット4】保証が充実している

“太陽光発電システムを構成しているパーツの中でも特に故障しやすいパワーコンディショナーの寿命は、一般的に10~15年と言われています。サンビスタの保証が無償の10年と有償の15年から選べるようになっているのは、主要パーツであるパワーコンディショナーの寿命を想定しているから。もちろん、どちらかの保証を付けているユーザーは買い替え費用を自費で支払う必要がありません。ただし、どちらにも共通する注意点が2つあります。設置してから1ヶ月以内に申し込みをしないと保証が付けられないうえ、保証期間の変更も受け付けてもらえません。また、有償の15年保証を選択したユーザーが支払う費用は設置した太陽光発電システムの大きさによって異なります。ちなみに、住宅用としての需要が高い3kw以上4kw未満のシステムの場合は1万5千円程度が一般的です。

また、自然災害の補償として提供されている「SUNVISTA総合補償制度」については、補償内容の特異性に注目すべきでしょう。自然災害に分類される落雷や風災、雹災や水災などが対象になっているだけでなく、通常であれば自然災害に含まれない爆発や盗難も補償に含まれているのです。その反面、戦争や暴動による被害、原子力危機などはもちろん通常は自然災害として扱われる地震をはじめ噴火や津波なども補償の対象外となっています。ちなみに、SUNVISTA総合補償制度はメーカーの直接保証ではありません。実行するのはあくまで契約した販売店であり、加入先によって金額や補償内容も異なりますので注意が必要です。”

【サンビスタのメリット5】アフターフォローがある

充実したアフターフォローも、多くの人がサンビスタを選んでいる理由の一つでしょう。特に、「シャープサンビスタメンバー」は設備の設置方法について不安を抱えている人にとって大きな助けとなります。豊富な販売や施工実績をもつ会社に在籍している専門のアドバイザーから、太陽光発電の利用方法についてアドバイスしてもらえるのはもちろん、トータル的なサポートまで受けられるのです。専門のアドバイザーはそれぞれ担当のエリアごとに活動していますので、その地域特有の気候や風土に関する相談役として適任と言えるでしょう。

【サンビスタのデメリット1】倒産リスクの懸念がある

そもそも、太陽光発電システムは決して安い買い物ではありませんし基本的に何十年という長期スパンで運用するのが大前提です。とは言え、どんな大企業であっても将来の繁栄が保証されていないのも事実。経営状態への不安や倒産のリスクは常につきまといます。それは、国内のみならず世界的にも認められているシャープであっても例外ではありません。万が一メーカーが倒産してしまったら、今後の保証が手薄になるのはもちろん、メンテナンスやサービス面などで受ける悪影響を100%回避するのは難しいでしょう。つまり、太陽光発電システムを導入する時はどこのメーカーであろうと万が一のリスクを覚悟しておく必要があるのです。

【サンビスタのデメリット2】ラインナップが複雑

“シャープのサンビスタは、長年にわたり大手海外メーカーからの協力を得ながら商品開発を行ってきました。その結果、時代のニーズに的確に合わせられるだけでなく、ユーザーの要望に則して迅速に対応できるという大きな強みも同時に手に入れたのです。だからこそ、2000年には世界生産量でトップになったのをはじめ、コストパフォーマンスの高さでも多くのユーザーから高い評価を得ているのでしょう。もし、海外メーカーの協力が得られていなければ、サンビスタの強みである複雑な形状をしている屋根にも設置できるように設計された太陽光パネルも、ここまで早く商品化されなかったかもしれません。

とは言え、モノづくりにおいてメリットとデメリットは常に表裏一体の関係。海外メーカーとタッグを組むことで得られたメリットがサンビスタのシェア拡大に貢献したのは事実ですが、その一方で他のメーカーに比べてラインナップが複雑なうえ価格の変動も激しいという2つの副作用も生じています。海外メーカーとの開発協力が活発になればなるほど次々と新しい商品が生み出され、結果として短期間でモデルチェンジを繰り返すようになってしまったのです。そのため、他のメーカーよりも商品の比較検討が難しいメーカーという側面は否めません。”

【サンビスタのデメリット3】コスト面がわかりにくい

“太陽光発電システムに必要な経費を大きく分類すると、初期費用とランニングコストの2種類に分けられます。ですが、サンビスタはこの2種類のコスト両方が分かりづらいのがネック。特に、初期費用の大部分を占めているパネルの代金はかなりの高額ですから、あやふやなままで契約する訳にはいきません。確かに、シャープのオフィシャルサイトを覗いて見ると製品情報ページが閲覧できます。いくつものラインナップが画像つきでズラリと並んでおり、パネルの仕様やメーカー希望小売価格などが詳細に記載されているページです。とは言え、よほど詳しい人ならともかく素人にはどれも同じように見えるうえ、記載されている専門用語を読み解くだけでも一苦労。まして、設置を予定している建物と相性の良いパネルをマッチングするには、かなりの予備知識が必要になるでしょう。

もう一つの問題は、設置場所によって変動する発電効率の違いです。太陽光発電システムによって生み出された電力が必要量に達しない場合、一時的に灯油やガス、または電力会社から供給される電気を使って補わなければなりません。つまり、何処に設置すればどれくらいの発電が見込めるのか、もしくは必要な電力量をまかなうには何処に設置すべきなのか、このどちらかが分からなければ節電効果の程度はもちろん、ランニングコストを正確に算出することもできないのです。詳しいコストを把握したい時は、必要な情報を一つひとつ調べながら自力で解読するよりも、対面で質問できる店舗に出向いて相談した方が良いでしょう。”

まとめ

国内で確固たる地位を確立しているシャープのサンビスタ。その評価の高さは世界的な共通認識と言っても過言ではありません。もちろんメーカーのブランド力だけで判断するのは禁物ですが、50年以上の実績をはじめ専門のアドバイザーがトータルでサポートしてくれるというメリットは、太陽光発電の導入を検討している人にとって大きな助けになるでしょう。ただし、導入を検討する時はデメリットもムシできません。メリットとデメリットの両面を踏まえたうえで、納得できる太陽光発電を選びましょう。

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